私は 自慢じゃないんですが
スティーブジョブズの生プレゼンテーション
を見たことがあります。
わたしがまだレコード会社のA&R部長だった時
Apple からご招待されたんですよ。
場所はたしか有楽町の国際フォーラム。
入口で同時通訳用の
ヘッドフォンを渡されて席に着いたら
颯爽とスティーブジョブズが
ジーパンに 黒のセーターで現れた。
観客は大拍手
やっぱりスター登場という雰囲気でしたね。
でプレゼンテーションしたのは
新型の ipod (iphoneではない)
と日本での iTune のサービス開始
という内容でした。
まあ、講演はかっこよかったですよ。
そうか、シリコンバレーの
いけてる会社は 社長自ら
こんな風にプレゼンをやるんだ! と
びっくりしました。
日本じゃ考えられない。
日本の会社で社長が自ら見込み客に
あんなプレゼンするっていう発想がないですよね。
わたしも作曲ソフトとしてAppleは長くつかっていたので
ジョブズのファンでもありました。
(一時会社を追われてましたが。。。)
でもレコード会社という自分の立場で考えると
itunesというサービスをやられるととCDは
絶対に売れなくなるな。
と直観的に、危機感を覚えました。
もしCDが売れなくなっても
メディアがitune に変わるだけなら
問題はないのかもしれませんが
ituneに参加する場合
1曲=1ドル
約100円というのが
ジョブズが曲げない ビジネスの条件でした。
当時日本では CDは大体10~12曲で
3200円で販売していたから
最低でも1曲=320円というのがレコード会社の主張。
ジョブズの条件を飲んだら
単純売上が1/3 になってしまうわけですからね
ということ当初、日本のレコード会社はこぞって
iTunes に曲を提供しませんでした。
だれが価格決定権を持つのか?は
ビジネスの死活問題部分でもあります。
ただ当時、CDはパソコンを使えば
まるまるコピーできる時代になっていたので
それすら意味なんじゃないの?
という事もありました。
それで音楽業界はデジタル化の波にのまれて
徐々にCD は売れなくなり
それならということで
itune にも楽曲を提供するようになっていった。
やっぱり人は便利な方を使うようになります。
どんなビジネスでも
時代の流れには逆らえないですね。
最近は電子書籍も同じことになってるようです。
2月に発表された
出版科学研究所によると
電子書籍の売り上げが
前年比17・2%増の1711億円となり
初めて紙の単行本(1666億円)を上回ったとのこと。
⇒ http://www.sankei.com/entertainments/news/180226/ent1802260015-n1.html
そうだろうな~。
時代の動きは止められない。
20年~30年ぐらいしたら紙の本って
凄く珍しくなっているかも。
しかも海外で原書がでたら、翻訳ですぐ読める
ような事になるかもしれないですね。
私もipad で漫画読みます。
何故なら
この年になると単行本漫画の吹き出し
の文字が小さくでつらいからです。
だからiPad 必須。
これ発明してくれて
ジョブズありがとう。
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